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コラム

なぜ?私のロッカーのカギで隣のロッカーも開いちゃった

2015/3/4 公開

鍵の専門家が丁寧に教えます!

同じ鍵が存在する確率

“なぜ?私のロッカーのカギで隣のロッカーも開いちゃった 突然ですが、もし宝くじが当たったらどうしますか?私はすぐにでも仕事を辞めて、好きなだけ遊んで暮らしたいですね。
マンションや高級車も欲しいし、世界一周旅行に出かけるのもいいですね。いやはや、夢が広がります。

ところで宝くじの1等当選確率ってどれくらいかご存じですか?一節によると1千万分の1らしいです。わかりやすく言うと、目隠ししてお米100キロ分の中から1粒を探し当てるという位の確率だそうです。これではなかなか当たらないのもうなずけます。では、自分の使っている鍵と全く同じ形の鍵が作られる確率は、一体どれくらいあるものなのでしょうか。

鍵には「鍵違い数」といって、カギの種類によって形状の違いを出すパターン数が決められています。
例えば玄関のカギなどは、非常に防犯性に優れたカギも多く、鍵違い数が何億通りもあって、理論上、同じ鍵が作られる可能性を限りなくゼロに近づけることができます。

しかし、机やロッカーなどに使用する目的で作られた簡易的な汎用のカギには、鍵違い数も数百通り程度のものが存在することから、同じような形状、パターンのカギが意外にたくさん出回っていることになります。
ということは、例えば大規模な健康ランドやスーパー銭湯だったり、フィットネスクラブなどといったような、大量にロッカーを設置している場所などでは、番号の違う鍵で別のロッカーが開いてしまうというケースは十分に考えられます。
少なくとも宝くじに当たる確率よりはずっと高いことでしょうが、これはカギの形状の性質上、ありえない話ではないのです。

別の鍵でいろいろ開いちゃった事例は結構ある

とはいえ、カギは様々な大切なものを守っているわけですから、他の鍵で意としない錠前が回ってしまえば、場合によっては大変な事態を引き起こしかねないということは誰の目にも明らかですね。
自宅の物置の鍵で玄関の下駄箱の扉が鍵が開いたくらいならまだ良いですが、会社やスポーツジムなどで、貴重品の入った隣同士のロッカー間でそれが起こってしまっては、不安で以後使用するのをためらってしまいます。
でも、このようなケースは意外に多く聞きます

・他人の車のカギが開いちゃった

例えば独身の男性Mさん(31歳)は、仕事帰りにスーパーに寄ってお弁当を買ってかえる道中、突然自動車の後部座席から「おじちゃん誰?どこに行くの?」と話しかけられ、ギョッととして振り返ると見に覚えのないジュニアシートに知らない子どもがチョコンと乗っていたそうです。

その状況を想像するだけで、さぞかし驚いたことでしょう。後から、スーパーで同じ車種の自動車を取り違えて乗ってきたことが分かりましたが、他人のクルマと気付かずに乗ってきてしまったMさんも、子どもを車に置いたまま買い物する本当の自動車の持ち主も、決して褒められたものではありませんが、それ以前に別の車のドアが開いて、しかもエンジンまでかかってしまったことのほうが大問題です。

・温泉旅館で隣の部屋の金庫が開いちゃった

また、学生時代の同級生と温泉旅館を楽しんでいたSさん(52歳・女性)は、久しぶりの温泉で疲れを癒やし、おいしい食事を堪能したあと、食事会場から部屋に戻って貴重品の入った金庫を開けようとしたら既に扉が開いており、 「ああ、なんてこと!やられたわ!」 とすぐにフロントに電話しようと受話器を握ると、 「待って!!」 と隣の部屋を割り当てられた友人Kさん。 「私、食事から帰ってきて金庫を開けたらSさん達の貴重品が出てきたから、”部屋を間違えたんだな”って気がついて隣の部屋に戻ったんだけど、よくよく考えてみると、私の部屋の金庫の鍵でSさんの部屋の金庫が開くのっておかしいよね?
とりあえず貴重品は隣の金庫に移してあるわ!さあ、フロントに話に行きましょう!」 このケースでも、たまたま仲間内で気がついたから良かったものの、一歩間違えば本当に盗難が起こりかねない状況でした。

鍵の防御能力は完璧ではない

このように、鍵の作り手側は汎用だと考えていても、いざ使う人間にとっては、絶対に被ってしまっては困るものもあります。
運が悪かったといえばそれまでですが、実際に宝くじが当たるような強運の持ち主もいるわけですから、逆もまた然りではないでしょうか。鍵をかけたから安心、開くはずがないという考えは、もはや慢心なのかもしれません

今回のお話は、実際にこのような事態が起こらない方法を考えるという目的ではなく、「施錠は防犯を考える上で基本的なことだが、完璧な防御ではない」ということを知っていただくための希少な事例のご紹介でした。
これまでよりもう少しだけ、鍵のことを見直すきっかけになれば嬉しく思います。

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